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法務部の転職

法務部の志望動機の考え方と文例

就職や転職の面接で必ず問われるのが、志望動機です。

企業の法務部に転職・就職する際も例外ではなく、しっかりと志望動機を準備しておくことが重要になります。

 

では、法務部への志望動機を問われた場合、どのように答えればよいのでしょうか?

本記事では、法務部の志望動機の考え方や文例について解説します。

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法務部への志望動機の考え方

新卒時の就職活動や転職の面接において、

  • 「何故法務の仕事をしようと思ったのですか?」
  • 「何故法務部を志望しているのですか?」

といった、法務の仕事への志望動機はよく聞かれる質問です。

従って、面接にあたっては、こういった志望動機を自分の中で事前に整理しておく必要があります。

 

では、志望動機はどのようにして考えれば良いのでしょうか?

志望動機は、以下の観点から考えるのがおすすめです。

志望動機の考え方

  • 企業の特徴と結びつける
  • 法務部の仕事の特徴と結びつける
  • 転職理由とからめる

企業の特徴と結びつける

転職先の候補となっている企業の特徴と結びつける、という考え方です。

例えば、

  • グローバル展開をしている →海外法務ができる
  • AIやIoTに力を入れている →先端分野での法務ができる
  • 社員の平均年齢が若い →若くても活躍できる

のように、企業の特徴を洗い出し、且つ自分の希望と結びつけることで志望動機を考えます。

志望動機がその企業特有のものとなるため、使い回しがしにくいのが欠点ですが、その分本気度のアピールになります。

法務部の仕事の特徴と結びつける

法務部の仕事に共通する特徴から志望動機を考える方法もあります。

例えば、法務の仕事では、

  • 契約でトラブルを未然に防ぐ
  • 訴訟から会社を守る
  • 論理的思考が要求される

などの特徴があります。

こういった法務の仕事の特徴を洗い出し、自分の希望と結びつけることで志望動機を考えます。

 

転職理由とからめる

転職活動の場合、転職理由と志望動機は表裏の関係になります。

自身が転職したいと考えている理由を深堀りすることで、自ずと志望動機が見えてきます。

転職理由というのは、本音ベースではネガティブなものになりがちですが、ポジティブなものに言い換えるようにしましょう。

例えば、以下のようです。

  • 現職の業務が分業的で特定分野の経験しかできない →幅広い法務業務ができる
  • 現職の年収が低い →急成長している企業でステップアップしたい

 

就業経験の無い学生の場合は、それまでの自分の経験をベースに考えると良いでしょう。

例えば、

ニュースで会社が訴えられているのを見て、会社を守る企業法務の仕事に興味を持つようになった

などです。

自身の経験・体験をベースにした志望動機は、その人固有のユニークなものとなるので、しっかり考えられている印象を面接官に与えることができます。

 

法務の志望動機の実例・文例

上で述べたような点を意識しつつ、志望動機を考えてみましょう。

良い志望動機は、

何故その企業の法務部を志望しているのか?

を明確に説明しつつ、それが候補者自身のエピソードで裏付けされているものです。

いくつか文例をご紹介します。

グローバル企業の法務部

グローバルに展開している企業の法務部に応募する、という場面を想定した志望動機です。

私は学生時代にヨーロッパやアジア諸国を旅したことをきっかけに海外に関わる仕事に興味を持つようになりました。

御社は世界各国に製品を展開しているグローバル企業ですので、法務部として、各国の法令を分析しつつ、海外でのトラブル予防に貢献できる点に惹かれました。

私は、大学で法律の勉強と並行して語学力も磨いており、入社後は実務知識を早くキャッチアップして御社のお役に立ちたいと考えております。

 

この例では、新卒で企業の法務部に就職活動をする場面を想定しています。

職歴が無いため、学生時代の取り組み(海外旅行や法律・語学の勉強)をうまく取り入れ、オリジナリティのある志望動機となっています。

ITスタートアップの法務担当

続いてご紹介するのは、IT系のスタートアップ企業の法務担当に応募する、という場面を想定した志望動機です。

前職では、製品に組み込むソフトウェアのベンダーとの契約を主に担当しておりましたが、会社の規模が大きかったため、前列に縛られることが多く、裁量を持って仕事をすることが難しい状態でした。

御社は、法務部門を立ち上げて間もないと聞いておりますので、契約ひな形の整理や社員へのコンプライアンスの意識付けなど、幅広い業務を裁量を持ってできそうなところに魅力を感じております。

また、御社はAIを活用したサービスに力を入れており、こういった先端分野の法的論点に関われるチャレンジングな仕事ができる点にも惹かれております。

 

この例では、前職での不満(裁量が少ない)を無難な形で述べつつ、応募先の企業の特徴(スタートアップで自由度が高い)とうまく結びつけています。

全体として、ポジティブ且つしっかり考えられている印象を受ける志望動機と言えるでしょう。

NG例

一方で、以下のような志望動機は面接官に悪印象を与える可能性があるので、控えたほうが良いでしょう。

NG例

  • 具体性、個別性が無い
  • 前職での不満など、ネガティブ要素が多い
  • 自分のキャリアアップのみを目的にしている

 

まず、志望動機に具体性や個別性が無ければ、面接官に表面的な印象を与えてしまいます。

できるだけ自身の経験やエピソードを織り交ぜて、独自性のあるものにしましょう。

 

そして、前職の不満など、ネガティブ要素を全面に出すものも好ましくありません。

ポジティブなものに言い換えましょう。

 

そして、自分のキャリアアップにフォーカスしすぎる志望動機も良くありません。

たしかに自分のスキルやキャリアを磨くことは大事ですが、給料をもらって仕事をする以上、会社に貢献することが第一です。

自身のキャリアアップを強調しすぎると、「この人は会社をキャリアアップの道具としてしか見てないんだな」と考えて評価を下げる面接官もいるので、気をつけましょう。

 

まとめ

以上、法務部への志望動機の考え方や文例についてご紹介しました。

まとめると以下のようです。

  • 志望動機は企業の特徴や法務の仕事の特性から考えると良い
  • 転職理由は志望動機と表裏一体。転職したい理由を深堀りする
  • 志望動機では、何故その会社なのか、何故法務の仕事なのかを明確にする

志望動機は面接で必ずと言って良いほど問われる質問ですので、この記事を参考にしっかりと練っておくのが良いでしょう。

ご参考になれば幸いです。

 

なお、企業法務部への転職活動においては、法務職の求人に精通した特化型エージェントを活用することがおすすめです。

 

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なお、法務部への転職におすすめのエージェントについては、下記の記事で詳しく解説しています。

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